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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2013年02月23日

多喜二を通じて「奴隷制度」について考える

2月20日は、小樽で育った文学者・小林多喜二の命日である。
写真は、冬は閉ざされている小樽を一望できる旭山展望台にある多喜二の文学碑。

昨今、多くの若者たちに『蟹工船』が読まれたり、戦前の労働者の解放と平和を希求したプロレタリア文学者だと紹介されることが多い。

多喜二の生涯を、史書に沿って読んでいくと、多喜二と結婚することはなかった田口瀧子という一人の女性の存在を通して、実は多喜二は単に労働者の解放だけを願ったわけではなく、もっと大きな意味での人間社会に古くから根付いていた「奴隷制度」がその時代にも息付いていたことへの批判、さらには戦後の日本国憲法第13条が規定する「すべて国民は、個人として尊重される」という我々国民が深く理解することなく享受しているかも知れない権利について希求していたのではなかろうかと、最近になって私は個人的に考えるようになった。

「奴隷制度」は、古代から存在し、最も多くの初期的形態としては戦争による勝者が敗者を奴隷として扱ってきたという史実に出会う。また、カースト制のように宗教的にも長期間にわたり社会に根付いてしまったことにより、現存しているケースもある。
旧約聖書の時代にあっても、「ノアの箱舟」のノアがカナンを呪うことが、黒人奴隷を中世において正当化する理由とされ、大航海時代に特にアフリカの黒人が奴隷売買の対象とされる形態を生み出した。実はその時代、日本人も奴隷売買の対象になっていたという史実もあり、豊臣秀吉がそのことを目の当たりにして怒り狂ったという歴史も断片的に記録されている。

なぜ多喜二の側にいた田口瀧子が「奴隷制度」と関係するのか。当時瀧子は父親の借金の形として室蘭の銘酒屋(めしや)に売られ、その後小樽の銘酒屋に転売されてきたのだ。
その時代、小樽の遊里は、南廊と北廊とがあり、いわば「赤線」はその二箇所だった。「青線」としての銘酒屋と蕎麦屋の存在は、小樽のみならず、全国にもあったのだろうが、借金の形として「売春」をさせられるという行為は、まさにそれは「奴隷」と言っても過言ではあるまい。
多喜二は、瀧子と結婚するわけでもなく、さらには性的交渉も持たず、親友から借金をして瀧子を母の住む自宅に引き取ったのだ。

フェイスブックでは、いつも明るく華やかな小樽の側面しかお伝えしていませんし、こういったいわば過去の暗闇が公然と語られることなど有り得ず、実際には、多くの先人たちの苦労を直視する機会は自ら史書等から丁寧に調べ上げるしか方法はない。

売春に限らず、「奴隷制度」に似た形態は、戦前から戦後の数年程度日本で続いてきたことは事実である。多喜二は、『蟹工船』を通じて過酷な労働環境によるいわば「奴隷制度」を批判しているように見えるが、実際のところ、日本社会に当時横たわっていたこうした制度が、なぜ滅びることなく存在し続けるのかということを、自分自身の生き方を通じて世に問いていたのではなかろうかと、私は痛切に感じる。

現代において、労働の場のみならず、「家庭」での親子の支配関係は子供への虐待につながるだろうし、「学校」でのいじめや体罰も根底はそこに通じているのではなかろうか。
そうして考えると、日本国憲法の中でも、自分自身なぜ第13条が必要であったのか真摯に考える機会が少なかったのだが、多喜二の短い人生を紐解いていく過程で、多々考えさせられることは多い。
ワイン文化史研究家としては、ノアが葡萄酒を飲んで泥酔して寝込んでしまったことに、大罪が潜んでいることを悲しまずにはいられないのであった。
(facebook掲載文章から)


  


Posted by Nowhereman at 17:47雑感

2013年01月06日

2013年 今年もよろしくお願いいたします

 皆さん、ご家族お揃いで、よいお正月をお迎えのことと存じます。
 2013年も何卒よろしくお願いいたします。

 翻って2012(平成24)年は、自分にとっては記憶に残る一年でもあった。
 物心付いた頃から、叔母から聞かされていた母方の家系について、ルーツを調べるための「旅」に出かけることができた。

 写真は、山口県・岩国で再建された「岩国城」から眺めた岩国の街と瀬戸内の島々。


 また、ちょうど紅葉の見頃でもあったので、武士なるものの世が生まれた一つの象徴でもある「安芸の宮島」にも足を運んでみた。


 既にそれぞれの街に暮らしている母を含めてその姉妹に、その記録を残しておきたかったので、「写真集」も作ってみた。


 そんなことも昨年の思い出の一つになってしまったが、一年は早いもので、既にその6日が経過している。
 今年は悔いなき時間を過ごせるよう、「一歩一歩確実に前へ進む」ことを、手段ではあるがそれを「目標」として努力を重ねていこうと考えている。

 今年一年、皆さま何卒よろしくお願い申し上げます。何はともあれ、健康第一☆☆☆。。
 
   


Posted by Nowhereman at 16:05雑感

2012年04月28日

GWは小樽へどうぞ!

 こんにちは!ご無沙汰しております。
 GW、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 さて、小樽駅がリニューアルされたり、小樽は今、活気があります。


 折角の機会ですので、是非小樽へ足を運んでください!!
 まずは、観光船に乗っての小樽海上散策
 

 そして、祝津で下船して、「おたる水族館」。

 大人も十分、楽しむことができます。
 隠れた「デートスポット」にも。

(続きは「続きを読む」からどうぞ。)  続きを読む


Posted by Nowhereman at 10:57雑感

2012年02月29日

神武天皇即位紀元

 閏(うるう)年の2月29日を誕生日とする友人がいる。
 「4年に1回しか歳をとらなくてよいね」と冷やかすと、「誕生日が4年に1回しか来ないことも、寂しいよ」と苦笑される。

 「太陽暦」における閏年は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって制定された、世にいう「グレゴリウス暦」を根拠とする。

 一方、日本における閏年は、「神武天皇即位紀元」によることと、1898(明治31)年に定められた勅令に基づき現在に至っている。
 ちなみに、この年の元旦から沖縄県が徴兵令の対象とされた。


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Posted by Nowhereman at 05:16雑感

2012年01月12日

危険な階段



 写真を見ての通り。
 この階段は、歩き慣れた小樽で生活する人間にとっても、かなり危険です。
 特に、下り。

 手摺に掴まって階段を歩いていたとしても、この時期、降り積もった雪が「カチンカチン」に凍り、常に危険を意識しながらでなければ歩くことはできません。
 しかも、下った後、JR小樽駅まで歩いていく平地がさらに難関なのだ。
 まるでスケートリンクのような日々が、ここ数日続いている。

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タグ :小樽観光


Posted by Nowhereman at 22:02雑感

2012年01月01日

2012年 元旦を迎えて

 皆さん、ご家族お揃いで、よいお正月をお迎えのことと存じます。
 2012年も何卒よろしくお願いいたします。

 最近は元旦の午前中、近所にある「龍宮神社」(『web dacapo』から)に初詣に出かけている。



 今年は「龍年」。まさに「龍宮神社」に出かけるべき年でもある。
 「甘酒」を振る舞っていただけるところも、またよい。


 昨年は「足許を見つめなおす一年」と考え、実践した。
 今年は、思うに「本物(ほんもの)」であることが、価値を持つ時代の幕開けになるのではないかと予感している。
 「本物」の時代を生き抜くためには、まずは自分自身が「輝き」を放てるようになることが肝要であろうし、本物と呼ばれる方々との真摯なお付き合いを欠かさないことが重要だろうと思っている。

 自分自身、人生そろそろ後半戦に入っているわけで、いつまでも「なんちゃって」だったり「本物もどき」だったりするものと向き合い、時間を無為に過ごす時代は終わったのだと思っている。
 いずれにせよ、「着実」に一歩一歩、歩みを進めることが基本であろうし、「高い志」を持つ方々と、しっかりと「共有し合うことのできる目的」を持って、前進することがこの一年の目標なのだろう。

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Posted by Nowhereman at 11:32雑感

2011年12月31日

今年もご愛読、ありがとうございました!!

 先日、幼稚園と小学校の卒業(卒園)アルバムが自分の手許に戻ってきた。


 懐かしく思うのと同時に、小学校の卒業アルバムに書いた「思い出」について、文章を読んだ母親に叱られた記憶が甦ってきた。
 正直に、6年間過ごした小学生時代を振り返り、「○○先生には特にお世話になったし、好きだった」と書いた件について、「6年間で3人の担任の先生にお世話になり、3人の先生が皆同じ学校にいらっしゃる以上、○○先生以外の2人の先生は、その文章を読んでどう思うか考えてご覧なさい」、と。

 確かにその通りだよなぁと思ったのと同時に、不特定多数の方々がいらっしゃる「場」での発言や「文章」については、誰かを「贔屓(ひいき)」することによって、逆にそれ以外の大勢の人たちの気持ちを害することにもつながることを悟った。
 小学校から中学校へと進学するときの出来事であった。

(続きは「続きを読む」からどうぞ!)
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Posted by Nowhereman at 12:46雑感

2011年12月25日

札幌・諏訪神社

 受験生にとっては、クリスマスなど関係ないという、まさに「ラスト・スパート」の時期なのだろう。
 受験の神さまと言えば、大宰府天満宮
 自分の経験から言って、確実に御利益はある

 ところで、自分の幼少期、近所で初詣に通った神社と言えば「諏訪神社」。


 自分が通っていた頃には、初詣に人が並んでいることなど見たことはなかった。
 ところが近年は、除夜の鐘の音とともに、かなりの人たちが並んでいるのを見かけ、「一体、札幌・諏訪神社に何が起こったのか?」と驚いていた。

(続きは「続きを読む」からどうぞ。)
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Posted by Nowhereman at 16:32雑感