2009年07月30日
ボン・ビヴァン 滝川
空知(そらち)管内の真ん中に位置する滝川(たきかわ)市。
ここの街は、ビックリするほど外食産業のレベルが高いのだ。
かつて、地元の方から「滝川に立ち寄ったなら、この店には必ず行ってみなさい」と言われていた店。
「ボン・ビヴァン Bon Vivant」さん。
とてもお洒落なお店である。
オープンカフェの席、さらにはお店を彩る花々。
しかも、JR滝川駅からもほど近いという立地条件のよさ。
お店に入る前から期待感が高まる。
まずは「前菜を盛り合わせ」にて注文。
合鴨スモークやら柿の生ハム包みなど、彩りも鮮やか。
「どうしてもピザが食べたい」という男3人組のリーダーが、ピザを注文。
これがまたシンプルで、お腹に優しい一皿。
「帆立貝のサフランソース添え」を注文。
ソースにサフランを使う当たり、オーナーシェフは只者ではないと実感。
サフランは、二日酔いに対する効果もあり、「えっ」というときにサフランを使った料理を出してもらえる感覚に拍手を送りたかった。
肝心の「帆立貝」の炒め加減が、これまた絶妙。
「滝川と言えば羊肉だろう」というリーダーの呟(つぶや)きを受け、「羊肉」を注文。
ジンギスカンとは違った、本当に柔らかな羊肉を味わうことができる。
人数分で割り切れない枚数の羊肉。
自ずと「力関係」で食べることのできる枚数が決まる(爆)。
合わせる赤ワインは「J.Vidal-Fleury 2006」。
「Cotes-du-Rhone AC」(コート・デュ・ローヌ)。
グルナッシュとシラーとの関係は、男3人が揃ったテーブルであったとしても、なぜにこれほど美しく感じられるのか。
単純に、すべては合わせる料理によりけりなのだ。
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ここの街は、ビックリするほど外食産業のレベルが高いのだ。
かつて、地元の方から「滝川に立ち寄ったなら、この店には必ず行ってみなさい」と言われていた店。
「ボン・ビヴァン Bon Vivant」さん。
とてもお洒落なお店である。
オープンカフェの席、さらにはお店を彩る花々。
しかも、JR滝川駅からもほど近いという立地条件のよさ。
お店に入る前から期待感が高まる。
まずは「前菜を盛り合わせ」にて注文。
合鴨スモークやら柿の生ハム包みなど、彩りも鮮やか。
「どうしてもピザが食べたい」という男3人組のリーダーが、ピザを注文。
これがまたシンプルで、お腹に優しい一皿。
「帆立貝のサフランソース添え」を注文。
ソースにサフランを使う当たり、オーナーシェフは只者ではないと実感。
サフランは、二日酔いに対する効果もあり、「えっ」というときにサフランを使った料理を出してもらえる感覚に拍手を送りたかった。
肝心の「帆立貝」の炒め加減が、これまた絶妙。
「滝川と言えば羊肉だろう」というリーダーの呟(つぶや)きを受け、「羊肉」を注文。
ジンギスカンとは違った、本当に柔らかな羊肉を味わうことができる。
人数分で割り切れない枚数の羊肉。
自ずと「力関係」で食べることのできる枚数が決まる(爆)。
合わせる赤ワインは「J.Vidal-Fleury 2006」。
「Cotes-du-Rhone AC」(コート・デュ・ローヌ)。
グルナッシュとシラーとの関係は、男3人が揃ったテーブルであったとしても、なぜにこれほど美しく感じられるのか。
単純に、すべては合わせる料理によりけりなのだ。
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2009年07月26日
酔心 小樽(その2)
何せ「酔心(すいしん)」さんに集まってくる魚の流通経路は、凄い!と思う。
実は、小樽に魚の卸売市場というものは「存在しない」と思っていたのだが、たまたまカウンターで御一緒した常連さんから、2箇所存在していることを教えていただく。
しかしながら、小樽市内の多くの料理屋さんは、札幌の卸売市場で取引されている魚を扱っているらしいということが分かる。
地元にいたとしても、深く掘り下げていかなければ分からないことは多いものだ。
本日のお通し。「胡麻豆腐と毛蟹」。
何せ、お通しから美味しいのだ。
魂美さんから「酔心さんで羅臼産ぶどう海老を食べた」という羨ましい情報を入手。
「嘘でしょ!」と思ったものの、酔心の保ちゃんに確認したところ、「本当ですよ。次回入荷できた場合には、直ぐに連絡します」という電話をいただき、その数日後に入荷したとのこと。
魂美さんにも連絡したところ「私も行きたい!」ということで、数人でお邪魔することに(笑)。
まつかわなどと一緒に、お刺身の盛り合わせにしていただく。
「羅臼産ぶどう海老」。
ホッカイシマエビよりも甘さが深く、何とも言えない絶妙なとろける感覚。
「前回の海老よりも小さいね!」って・・・。
頭や尻尾を唐揚げにしてくれる。
旨みが凝縮された頭の部分は、素晴らしい美味しさ!
羅臼のぶどう海老とともに、「根室産の花咲蟹」が入荷されたとのこと。
この身がすべてを物語る。
仕事で忙しかった一週間の疲れが、一気に吹き飛ぶ美味しさ。
白ワインは、またまた「あかさか」さんから入手してくれたというイタリア・ピエモンテ(Piedmont)からの一本。
ランゲ(Langhe DOC)のシャルドネ(Chardonnay)。「AMPELIO アンペリオ 2007」。
比較的DOCとしては新しいランゲだが、この地域で作られたシャルドネは、独特の複雑さを有する。
シャルドネのモノ・セパージュでありながら、一層複雑さを感じられる理由は、一部の葡萄をバリック樽で熟成させてブレンドしていることにあるのだろう。
それにしても、最高の魚介類の美味しさを引き立てる自分好みの白ワインを用意しておいてくれるとは、素晴らしいお店である。酒屋さんとの連携も素晴らしい!!
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実は、小樽に魚の卸売市場というものは「存在しない」と思っていたのだが、たまたまカウンターで御一緒した常連さんから、2箇所存在していることを教えていただく。
しかしながら、小樽市内の多くの料理屋さんは、札幌の卸売市場で取引されている魚を扱っているらしいということが分かる。
地元にいたとしても、深く掘り下げていかなければ分からないことは多いものだ。
本日のお通し。「胡麻豆腐と毛蟹」。
何せ、お通しから美味しいのだ。
魂美さんから「酔心さんで羅臼産ぶどう海老を食べた」という羨ましい情報を入手。
「嘘でしょ!」と思ったものの、酔心の保ちゃんに確認したところ、「本当ですよ。次回入荷できた場合には、直ぐに連絡します」という電話をいただき、その数日後に入荷したとのこと。
魂美さんにも連絡したところ「私も行きたい!」ということで、数人でお邪魔することに(笑)。
まつかわなどと一緒に、お刺身の盛り合わせにしていただく。
「羅臼産ぶどう海老」。
ホッカイシマエビよりも甘さが深く、何とも言えない絶妙なとろける感覚。
「前回の海老よりも小さいね!」って・・・。
頭や尻尾を唐揚げにしてくれる。
旨みが凝縮された頭の部分は、素晴らしい美味しさ!
羅臼のぶどう海老とともに、「根室産の花咲蟹」が入荷されたとのこと。
この身がすべてを物語る。
仕事で忙しかった一週間の疲れが、一気に吹き飛ぶ美味しさ。
白ワインは、またまた「あかさか」さんから入手してくれたというイタリア・ピエモンテ(Piedmont)からの一本。
ランゲ(Langhe DOC)のシャルドネ(Chardonnay)。「AMPELIO アンペリオ 2007」。
比較的DOCとしては新しいランゲだが、この地域で作られたシャルドネは、独特の複雑さを有する。
シャルドネのモノ・セパージュでありながら、一層複雑さを感じられる理由は、一部の葡萄をバリック樽で熟成させてブレンドしていることにあるのだろう。
それにしても、最高の魚介類の美味しさを引き立てる自分好みの白ワインを用意しておいてくれるとは、素晴らしいお店である。酒屋さんとの連携も素晴らしい!!
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2009年07月26日
海陽亭 納涼ビアパーティ
小樽は24日(金)から「うしお祭」が開かれていて、昨日は「うしお練りこみ」で小樽の街中は賑わっていた。
そんな日の夜、小樽でも老舗である「海陽亭」さんの納涼ビアパーティが開かれるということで、友人から御案内を受けて出席してきた。
生憎の雨の中、「うしお練りこみ」に劣らず、とても多くの小樽の名士の皆さん方が出席されて、賑わっていた。
何せ、多くの著名人が過去に足を運んでいるという歴史を持つ建築物で、現在は4代目がお店を引き継いでいらっしゃる。
ビールを何杯飲んでもよいと言われても、なかなかそんなに飲めるわけでもないが、それなりに飲んだという実感がある(苦笑)。
舞台では、小樽で最も古くから芸者をされているというお姉さまの「芸」が披露されたり。
また、「小樽鼓響」さんたちの大変に息の揃った迫力のある演奏を聴かせていただいたりと、飽きさせない工夫をされていた。
今回誘ってくださった友人と中学校時代同級生だったという方が、偶然自分の隣に座っていらっしゃり、本当に「小樽という街の狭さ」を実感(笑)。 続きを読む
そんな日の夜、小樽でも老舗である「海陽亭」さんの納涼ビアパーティが開かれるということで、友人から御案内を受けて出席してきた。
生憎の雨の中、「うしお練りこみ」に劣らず、とても多くの小樽の名士の皆さん方が出席されて、賑わっていた。
何せ、多くの著名人が過去に足を運んでいるという歴史を持つ建築物で、現在は4代目がお店を引き継いでいらっしゃる。
ビールを何杯飲んでもよいと言われても、なかなかそんなに飲めるわけでもないが、それなりに飲んだという実感がある(苦笑)。
舞台では、小樽で最も古くから芸者をされているというお姉さまの「芸」が披露されたり。
また、「小樽鼓響」さんたちの大変に息の揃った迫力のある演奏を聴かせていただいたりと、飽きさせない工夫をされていた。
今回誘ってくださった友人と中学校時代同級生だったという方が、偶然自分の隣に座っていらっしゃり、本当に「小樽という街の狭さ」を実感(笑)。 続きを読む
2009年07月21日
続・まさか小樽で・・・
先日、「まさか小樽で・・・」という記事をアップした。
「どこの店なのだ?」という問い合わせが、あちらこちらから寄せられるとともに、「やっぱりあそこか!」といった声も寄せられた。
「小樽という街は狭い」という言葉は、数多くの小樽在住の皆さまから聞かされる。
その意味としては、「悪いことはできないよ」ということを意味している。
良きにつけ、悪きにつけ、一度その人や店などの「噂」や「評判」が立ってしまうと、恐らくは1週間以内にその情報が街全体を駆け巡ることになる。事実として、そう感じる。
だからこそ、「人と人との誠意ある付き合いを大切にする」ことが必要なのだと自戒する。
このことは、小樽という街に限ったことではなく、どのようなコミュニティであったとしても同じことが言えるはず。 続きを読む
「どこの店なのだ?」という問い合わせが、あちらこちらから寄せられるとともに、「やっぱりあそこか!」といった声も寄せられた。
「小樽という街は狭い」という言葉は、数多くの小樽在住の皆さまから聞かされる。
その意味としては、「悪いことはできないよ」ということを意味している。
良きにつけ、悪きにつけ、一度その人や店などの「噂」や「評判」が立ってしまうと、恐らくは1週間以内にその情報が街全体を駆け巡ることになる。事実として、そう感じる。
だからこそ、「人と人との誠意ある付き合いを大切にする」ことが必要なのだと自戒する。
このことは、小樽という街に限ったことではなく、どのようなコミュニティであったとしても同じことが言えるはず。 続きを読む
2009年07月20日
2009年6月8日のEU欧州委員会
ロゼワインは、元々「クレレ(vinum clarum)」と呼ばれ、古くから造られていた。
というよりも、むしろ中世や近代史においてはクレレの人気は絶大だった。
それが、19世紀初頭から20世紀半ばにフランスでは見かけられなくなり、1950年以降に中流階級以上の方々が夏のヴァカンスで楽しむワインとして、再びその脚光を浴びるようになってきたという歴史を持つ。
2009年6月8日、ベルギーで開催された「EU欧州委員会」において、「赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインを造る手法を認める法案」が否決されたというニュースは、自分の周りのワイン愛好家たちの間でも話題となった。
今や、プロバンス(Provence)だけがロゼの生産地ではなく、ボルドー(Bordeaux)・マルゴー(Margaux)のシャトー・ジスクール(Chateau Giscours)のオーナーが自家消費用に造っていたロゼワインを売りに出し、猛烈な勢いで売れる時代に突入しているのであり、今さら売れ残った白ワインと赤ワインとを混ぜて「ロゼワイン」を造りましょうという時代ではないだろうし、「文化」を大切にしようとする発想がEU、特にフランスの生産者の心には強く残っているのだろう。
〔写真は、「魂Bさん」のブログから借用(笑)。かなり美味しかったはずです☆☆☆。〕
そういう話題に触発され、辛口のロゼワインを飲んでみようと購入。
「ラ・フォルカディエール・タヴェル(La Forcadiere Tavel) 2003」。
コート・デュ・ローヌ(Cote du Rhone)の南に位置するタヴェル(Tavel AC)。タヴェルと言えば、ロゼワインだけ生産が許されているというフランス3大ロゼワインの産出地である。
セパージュは、グルナッシュ(Grenache Noir)70%、サンソー(Cinsaut)20%の他、ブールブーラン(Bourboulenc)、カリニャン(Carignan)、クレレット(Clairette)、グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)、ムールヴェードル(Mourvedre)のブレンドというから、タヴェルで生産しているすべての葡萄品種から造られているようなものである。
しかも、このワインは「ドメーヌ・マビィ(Domaine Maby)」。フランス大統領官邸「エリゼ宮殿」御用達の一本である。
本来ロゼは、ボジョレー・ヌーボ同様、早いうちに飲むべしというワインであるが、2003年がどういう形でその実力を発揮するのか楽しみに開けてみた。 続きを読む
というよりも、むしろ中世や近代史においてはクレレの人気は絶大だった。
それが、19世紀初頭から20世紀半ばにフランスでは見かけられなくなり、1950年以降に中流階級以上の方々が夏のヴァカンスで楽しむワインとして、再びその脚光を浴びるようになってきたという歴史を持つ。
2009年6月8日、ベルギーで開催された「EU欧州委員会」において、「赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインを造る手法を認める法案」が否決されたというニュースは、自分の周りのワイン愛好家たちの間でも話題となった。
今や、プロバンス(Provence)だけがロゼの生産地ではなく、ボルドー(Bordeaux)・マルゴー(Margaux)のシャトー・ジスクール(Chateau Giscours)のオーナーが自家消費用に造っていたロゼワインを売りに出し、猛烈な勢いで売れる時代に突入しているのであり、今さら売れ残った白ワインと赤ワインとを混ぜて「ロゼワイン」を造りましょうという時代ではないだろうし、「文化」を大切にしようとする発想がEU、特にフランスの生産者の心には強く残っているのだろう。
〔写真は、「魂Bさん」のブログから借用(笑)。かなり美味しかったはずです☆☆☆。〕
そういう話題に触発され、辛口のロゼワインを飲んでみようと購入。
「ラ・フォルカディエール・タヴェル(La Forcadiere Tavel) 2003」。
コート・デュ・ローヌ(Cote du Rhone)の南に位置するタヴェル(Tavel AC)。タヴェルと言えば、ロゼワインだけ生産が許されているというフランス3大ロゼワインの産出地である。
セパージュは、グルナッシュ(Grenache Noir)70%、サンソー(Cinsaut)20%の他、ブールブーラン(Bourboulenc)、カリニャン(Carignan)、クレレット(Clairette)、グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)、ムールヴェードル(Mourvedre)のブレンドというから、タヴェルで生産しているすべての葡萄品種から造られているようなものである。
しかも、このワインは「ドメーヌ・マビィ(Domaine Maby)」。フランス大統領官邸「エリゼ宮殿」御用達の一本である。
本来ロゼは、ボジョレー・ヌーボ同様、早いうちに飲むべしというワインであるが、2003年がどういう形でその実力を発揮するのか楽しみに開けてみた。 続きを読む
2009年07月20日
酔心 小樽
創作和食のお店であって、小樽の老舗酒屋である「あかさか」さんからワインを入荷している「酔心(すいしん)」さん。
「あかさか」さんからワインのラインアップが送られてきて、「この1本、是非とも飲んでみたい」と思っていた白ワインがあった。酔心の保ちゃんにお願いし、プライベートラインナップとして確保しておいてもらった。
その白ワイン。
「ブラウン・ブラザーズ(Brown Brothers) 2007 クルーシャン・リースリング」である。
ブラウン・ブラザーズは、1889年にオーストラリア・ヴィクトリア州ミラワに創立され、オーストラリアで最も古い家族経営のワイナリーの一つ。
セパージュが、リースリング(Riesling)とクルーシャン(Crouchen)ということで、クルーシャン自体、フランス・ピレネー西部原産でありながら、栽培が気候条件とマッチングせず、現在ではオーストラリアか南アフリカの一部でしか見受けられないこともあり、このワインは一度飲んでみたいと思っていた一本であったのだ。
クルーシャンは、モノセパージュで飲んでみても、平凡な白ワインという印象しかもてないものの、オーストラリア・ヴィクトリア州で太陽をたくさん浴びて育ったリースリングと合わせることで、どういうワインに仕上がっているのか、とても興味があった。
ギンギンに冷やしていただいたのだが、バナナのような甘美な香りとともに、ぐーっとくる甘みが特徴的。
今が旬の「北海シマエビ」を茹でてサラダ仕立てにしたものと一緒にいただく。
やはり旬のものをいただくというのは、本当に幸せである。
さらに、道東で水揚げが始まったばかりの「秋刀魚(さんま)」の塩焼きをいただく。
これがまた、クルーシャン・リースリングとも絶妙に合うのである。
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「あかさか」さんからワインのラインアップが送られてきて、「この1本、是非とも飲んでみたい」と思っていた白ワインがあった。酔心の保ちゃんにお願いし、プライベートラインナップとして確保しておいてもらった。
その白ワイン。
「ブラウン・ブラザーズ(Brown Brothers) 2007 クルーシャン・リースリング」である。
ブラウン・ブラザーズは、1889年にオーストラリア・ヴィクトリア州ミラワに創立され、オーストラリアで最も古い家族経営のワイナリーの一つ。
セパージュが、リースリング(Riesling)とクルーシャン(Crouchen)ということで、クルーシャン自体、フランス・ピレネー西部原産でありながら、栽培が気候条件とマッチングせず、現在ではオーストラリアか南アフリカの一部でしか見受けられないこともあり、このワインは一度飲んでみたいと思っていた一本であったのだ。
クルーシャンは、モノセパージュで飲んでみても、平凡な白ワインという印象しかもてないものの、オーストラリア・ヴィクトリア州で太陽をたくさん浴びて育ったリースリングと合わせることで、どういうワインに仕上がっているのか、とても興味があった。
ギンギンに冷やしていただいたのだが、バナナのような甘美な香りとともに、ぐーっとくる甘みが特徴的。
今が旬の「北海シマエビ」を茹でてサラダ仕立てにしたものと一緒にいただく。
やはり旬のものをいただくというのは、本当に幸せである。
さらに、道東で水揚げが始まったばかりの「秋刀魚(さんま)」の塩焼きをいただく。
これがまた、クルーシャン・リースリングとも絶妙に合うのである。
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2009年07月19日
チゲチプ 小樽
先々週だったと思う。
22時頃小樽に到着してから、美人女性2人が先着で待っているお店に合流。
6月にオープンしたばかりという「チゲチプ」さん。
前回は、料理を食べるというよりも「ビール」を飲むことに専念していたこともあり、ゆっくりと料理を食べてみたいと先日お邪魔してみた。
お店の看板には「チゲチプ」とカタカナでは書いていない。なので、この看板が目印。
お店の方に「先日3人で、ビール20杯くらい飲まれていた方ですよね~」と(汗)。
韓国海苔が、美味しい。
「海鮮チヂミ」を注文。
ペチャっとした感じだが、これがまた絶妙。
「豚肉と豆腐のチゲ鍋」。
辛さがちょうどよい。
チゲ鍋と言えば、当然「マッコルリ」。
甕出しのマッコルリは、札幌の「コサリ」さんで飲んで以来久しぶりだが、チゲ鍋との相性は抜群。
アッという間に空になる。
小樽で韓国料理を楽しむことができたことが、とても美味しく嬉しく感じられる。
お店の中は、予約客でほぼ満席。
年輩の女性が多いなと感じられたのは、韓国ブームの影響なのだろうかと感じつつ。
22時頃小樽に到着してから、美人女性2人が先着で待っているお店に合流。
6月にオープンしたばかりという「チゲチプ」さん。
前回は、料理を食べるというよりも「ビール」を飲むことに専念していたこともあり、ゆっくりと料理を食べてみたいと先日お邪魔してみた。
お店の看板には「チゲチプ」とカタカナでは書いていない。なので、この看板が目印。
お店の方に「先日3人で、ビール20杯くらい飲まれていた方ですよね~」と(汗)。
韓国海苔が、美味しい。
「海鮮チヂミ」を注文。
ペチャっとした感じだが、これがまた絶妙。
「豚肉と豆腐のチゲ鍋」。
辛さがちょうどよい。
チゲ鍋と言えば、当然「マッコルリ」。
甕出しのマッコルリは、札幌の「コサリ」さんで飲んで以来久しぶりだが、チゲ鍋との相性は抜群。
アッという間に空になる。
小樽で韓国料理を楽しむことができたことが、とても美味しく嬉しく感じられる。
お店の中は、予約客でほぼ満席。
年輩の女性が多いなと感じられたのは、韓国ブームの影響なのだろうかと感じつつ。
2009年07月18日
イスカリオテのユダ
ワイン文化史の研究を進めていると、『聖書』に立ち返ることが多い。
「マルコ書」第14章は、イエスの弟子12人のうちの一人、イスカリオテのユダの裏切りについて記述した有名な箇所である。
23節以下には、「杯を取り、感謝をささげてから、それを彼らにお与えになった。それで彼らは皆その杯を飲んだ。そうしてイエスは彼らに言われた。「これはわたしの『契約の血』を表しています。それは多くの人のために注ぎ出されることになっています。あなた方に真実を言いますが、神の国でそれの新しいものを飲む日まで、わたしは葡萄の木の産物をもう決して飲まないでしょう。」最後に、賛美を歌ってから、彼らはオリーブ山に出て行った。」とある。
イエスはユダの裏切りを知りつつ、自ら十字架へと上がって行った。
「わたしは葡萄の木の産物をもう決して飲まないでしょう」というのは、「神の国でそれの新しいものを飲む日まで」という期限が示されている。
ニカイア宗教会議後のキリスト教の歴史については、新しいところでは『ダヴィンチ・コード』などによって、自由な発想の下で比喩的に描かれたりしているが、歴史を見つめ直すという過程において、「原典」に当たることの大切さも忘れてはならないことと考え、作品を読んだ後には再度『聖書』と向き合う時間が、今現在の自分にとっても貴重な時間であることは間違いない。
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「マルコ書」第14章は、イエスの弟子12人のうちの一人、イスカリオテのユダの裏切りについて記述した有名な箇所である。
23節以下には、「杯を取り、感謝をささげてから、それを彼らにお与えになった。それで彼らは皆その杯を飲んだ。そうしてイエスは彼らに言われた。「これはわたしの『契約の血』を表しています。それは多くの人のために注ぎ出されることになっています。あなた方に真実を言いますが、神の国でそれの新しいものを飲む日まで、わたしは葡萄の木の産物をもう決して飲まないでしょう。」最後に、賛美を歌ってから、彼らはオリーブ山に出て行った。」とある。
イエスはユダの裏切りを知りつつ、自ら十字架へと上がって行った。
「わたしは葡萄の木の産物をもう決して飲まないでしょう」というのは、「神の国でそれの新しいものを飲む日まで」という期限が示されている。
ニカイア宗教会議後のキリスト教の歴史については、新しいところでは『ダヴィンチ・コード』などによって、自由な発想の下で比喩的に描かれたりしているが、歴史を見つめ直すという過程において、「原典」に当たることの大切さも忘れてはならないことと考え、作品を読んだ後には再度『聖書』と向き合う時間が、今現在の自分にとっても貴重な時間であることは間違いない。
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