いぐれっく y 5.3

Nowhereman

2012年05月04日 14:10

 小樽のフレンチと言えば「いぐれっく y 5.3」。
 昨夜は、親友の「快気祝い」でお邪魔した。

 まさに「5.3」と言えば、いぐれっくの日(笑)。
 店内も混みあっていた。

 白ワインは、あのGEANTET PANSIOT(ジャンテ・パンショ)の「BOURGOGNE BLANC(ブルゴーニュ・ブラン)2009」。

 発売とほぼ同時に完売となったという噂は聞いたことがあるが、まさかここでお目にかかることができるとは、何という幸運!!
 抜栓直後から衰えることのない「これぞChardonnayの真髄」というべき香りと味覚、余韻に、涙がこぼれそうになる。

 「ぐるたび名刺」特約店であることから、サービスの品々が出てくるのだ。
 「サーモンのムース スモークサーモン包み トマトソース添え」。

 柿のように見立てた一皿だが、「これは凄い」と唸る一同。

 さらに、京極町で仕入れてきたという「人参」。

 人参本来が持っている甘みと口の中に広がる人参らしさ。
 写真左はボイルしただけ、右はピクルスにしたもの。
 オーナーの安川さんの拘りは、後志(しりべし)産の野菜を自分の目で確かめて仕入れていること。
 なので、脇役であるべき野菜の主張がプレート全体を豊かにしてくれることが、我々にとっては大変に嬉しいのである。

(続きは「続きを読む」からどうぞ。)
 「海老のサラダ」。

 熱々の海老が、ブルゴーニュ・ブランにぴったり似合う。

 「ホタテのプロヴァンス」。

 千本葱や茄子の下に隠れているホタテたち。

 「自家製ベーコンを巻いた鯛のロースト ベルモットとエシャロットのソース」。

 ここまで食べると、白ワインが1本では足りなくなる(笑)。

 「牛フィレステーキフレッシュ」。

 言葉を失う美味しさ。
 牛肉に関しては、いぐれっくさんの右に出るものはいない(はず)。
【追記】近日、某TVにて紹介される予定だそうです☆☆☆

 「Chateau de Mont Perat(シャトー・モンペラ) 2009」。

 Merlot(メルロ)80%、Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン)10%、Cabernet Franc(カベルネ・フラン)10%。
 2009ヴィンテージについては、ロバート・パーカーは「私がボルドーを取材してきた32年間に試飲してきた中で最良のヴィンテージ」と評しているが、モンペラ自体が『神の雫』に紹介されて以来、レベルが落ちているように感じるのは自分だけだろうか。

 「あさりと海老のチリソース」。

 このチリソース、かなり病みつきになる美味しさなのだ。

 「Les 5 Seaux(レ・サンソー) 2010」。

 Domaine d'Emile et Rose(千本の薔薇)というビオロジックの造り手。
 自分が大好きなCinsault(サンソー)のモノセパージュ。
 カリニャンやグルナッシュとともに、脇役的存在でありながら、サンソーの持つ底力は自分にとっては偉大に感じられる。
 そう。いぐれっくにおける「野菜」同様、料理全体を引き締めるのは常に「脇役」であるかのように見せかけつつ、実は「主役」でもあるのだ。

 こうして、親友の「快気祝い」を兼ねたお食事会は、オーナー夫婦の御配慮、遠藤商店さんとの連携プレーにより、大変楽しく賑やかに、さらには皆が満足して終了したのであった。
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