神武天皇即位紀元

Nowhereman

2012年02月29日 05:16

 閏(うるう)年の2月29日を誕生日とする友人がいる。
 「4年に1回しか歳をとらなくてよいね」と冷やかすと、「誕生日が4年に1回しか来ないことも、寂しいよ」と苦笑される。

 「太陽暦」における閏年は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって制定された、世にいう「グレゴリウス暦」を根拠とする。

 一方、日本における閏年は、「神武天皇即位紀元」によることと、1898(明治31)年に定められた勅令に基づき現在に至っている。
 ちなみに、この年の元旦から沖縄県が徴兵令の対象とされた。


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 「日本」という国名の由来、どう考えるでしょう?

 「ひのもと」。東の方向をよしとする意識の体現。
 『この国のすがたと歴史』(朝日新聞社)において歴史家・網野善彦氏が語っている。
 仮にそうだとすれば、「失われたイスラエルの10部族」の末裔が、東へ東へと向かっていった行く末が「日本」であったのかも知れないという空想が、頭の中を駆け巡る。
 戦後、憲法を改正しても、目に付かないところでさりげなく残っている「閏年」の根拠。
 そして、いつの時代から日本人は「日本」を国名として意識していたのか。

 そんな他愛のないことを、閏年である2012(平成24)年2月29日の朝、考えるのであった。
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