2010年02月11日
北海道観光入込客数 21年度上半期速報
先日、北海道経済部から「北海道観光入込客数調査報告書」(平成21年度上半期)が発表された。
速報値だが、20年度上半期との増減の量的データ分析をすることにより、石狩・空知の個別市町村の動向を把握できるので、重要な分析なのだ。
北海道全体では▲2.0%。
そうした中で支庁別で見てみると、十勝がトップで+5.2%増。けどこれは、中札内村の花畑牧場への入込が圧倒的であることに起因していると推測。
一方、十勝に次ぐのは我が空知で+3.0%、さらに石狩が+0.7、日高が+0.1と、以上の4支庁管内のみが増加。
小樽がある後志は、▲2.8%。
外国人観光客にのみあまりにシフトした観光施策を行っていると、円相場が高くなると、途端に影響を受ける。今の経済状況を考えれば、いかに北海道内、国内からの観光客を持続的に誘致することを考える必要があるのではと、▲0.4%の札幌市や後志の状況を見ると如実に理解できる。
実は、今回この速報を気にしていたのは、「北海道ワインツーリズム」と「さっぽろ広域観光圏」の動きが各市町村の入込に、どのような影響を及ぼしているかをデータを通じて知るためであった。
速報値だが、20年度上半期との増減の量的データ分析をすることにより、石狩・空知の個別市町村の動向を把握できるので、重要な分析なのだ。
北海道全体では▲2.0%。
そうした中で支庁別で見てみると、十勝がトップで+5.2%増。けどこれは、中札内村の花畑牧場への入込が圧倒的であることに起因していると推測。
一方、十勝に次ぐのは我が空知で+3.0%、さらに石狩が+0.7、日高が+0.1と、以上の4支庁管内のみが増加。
小樽がある後志は、▲2.8%。
外国人観光客にのみあまりにシフトした観光施策を行っていると、円相場が高くなると、途端に影響を受ける。今の経済状況を考えれば、いかに北海道内、国内からの観光客を持続的に誘致することを考える必要があるのではと、▲0.4%の札幌市や後志の状況を見ると如実に理解できる。
実は、今回この速報を気にしていたのは、「北海道ワインツーリズム」と「さっぽろ広域観光圏」の動きが各市町村の入込に、どのような影響を及ぼしているかをデータを通じて知るためであった。
空知管内でトップは秩父別(ちっぷべつ)+112.5%。「ローズガーデンちっぷべつ」「秩父別温泉ちっぷ・ゆう&ゆ」「道の駅」など、観光施設の相乗効果とPR活動によるものと推測するが、ETC割引の効果を最も享受したのではなかろうか。
次いで夕張市+57.3%であり、「花畑牧場」効果がここにも現れている。また、宿泊客数も若干増加していることは夕張にとっては多少の光明ではないか。
さて、それに次ぐのは三笠市+43.8%、そして浦臼町+11.3%。
「北海道ワイン直営農場 浦臼ワイナリー」への集客効果が、見事に現れた。特に7月以外はすべて+であり、9月は対前年6,200人と、小さな町にこれほどの集客効果があったとは素晴らしい。
また、気になっていたのは滝川市。▲0.1%とほぼ対前年と増減なし。しかし、月別にデータを見ると、やはりワインツーリズムの実施時期にリンクするかのように、5月、6月、9月の増加数が極端である。イタリアンを中心とした外食産業の街というイメージが、ブロガーさんたちによるPR効果によって、これだけの影響があることを感じた。ただし、宿泊客数は減少しており、そこの改善が図れなければ、周辺産業への副次的効果を生み出すことは難しいだろう。
また、空知管内では赤平市が▲19.6%の減少だが、その最たる要因は、毎年7月に開催されていた「北海道クラシックカーフェスティバル」が21年度は中止になったことが影響し、7月だけで▲26万3千人。
参加されていた方にお聞きしていたのだが、「主催者の話だと、10,000人とも20,000人も集客力があるんだと」と。この数字を見ると、残念ながらその話が本当だったことが裏付けられた結果に。
すべてを紹介していると「論文」になるので止めておくが、秩父別町と同様に「道の駅」を有する北竜町や雨竜町が▲10%以上の減少となっていることを考えるに、やはり「効果的なPR」、ホームページの充実なども考えるべきではないかと。
一方、石狩支庁管内に眼を向けると、恵庭市が+15.0%でトップ。平成18年にオープンした「えこりん村」や「道の駅」に併設された農産物直売所がかなりの集客を集めている。
そうした中、石狩支庁管内では、恵庭市の他には北広島市と千歳市のみが+であり、その他5市町村はのきなみ減少。
長い眼で「チェック」を進めていく必要はあるのだろうが、昨年からスタートした「さっぽろ広域観光圏」の効果は、残念ながらほとんど数字としては見出すことはできなかった。
特に当別町は4月から8月まで、のきなみ▲であり、9月にようやく+に転じたものの、9月は「ねんりんピック」効果で競技開催市町村のすべてが+に転じていることから、特定イベントによる短期的影響に過ぎない。
PDCAサイクルの中の「C」の検証であるが、しっかりと検証した上で、今年こそ効果が見られるような努力が必要だろう。
一時期、雨竜町が「1×8行こうよ!」の農場として注目を集め、それ以降しばらくの間は観光入込数の増加は見られたが、やはり短期的かつ単発なイベント頼みでは、持続性のある観光にはつながらないのだ。
「北海道ワインツーリズム」も去年が初年度。
初年度から一定の実績を数字として残せたことは、極めてこの取組みが効果的であることを示す客観的データであり、さらに参加者に飽きられない工夫、道外からの入込に数値が反映されていない現状にかんがみ、持続的発展性を有した取組みとなることを多いに期待している。
次いで夕張市+57.3%であり、「花畑牧場」効果がここにも現れている。また、宿泊客数も若干増加していることは夕張にとっては多少の光明ではないか。
さて、それに次ぐのは三笠市+43.8%、そして浦臼町+11.3%。
「北海道ワイン直営農場 浦臼ワイナリー」への集客効果が、見事に現れた。特に7月以外はすべて+であり、9月は対前年6,200人と、小さな町にこれほどの集客効果があったとは素晴らしい。
また、気になっていたのは滝川市。▲0.1%とほぼ対前年と増減なし。しかし、月別にデータを見ると、やはりワインツーリズムの実施時期にリンクするかのように、5月、6月、9月の増加数が極端である。イタリアンを中心とした外食産業の街というイメージが、ブロガーさんたちによるPR効果によって、これだけの影響があることを感じた。ただし、宿泊客数は減少しており、そこの改善が図れなければ、周辺産業への副次的効果を生み出すことは難しいだろう。
また、空知管内では赤平市が▲19.6%の減少だが、その最たる要因は、毎年7月に開催されていた「北海道クラシックカーフェスティバル」が21年度は中止になったことが影響し、7月だけで▲26万3千人。
参加されていた方にお聞きしていたのだが、「主催者の話だと、10,000人とも20,000人も集客力があるんだと」と。この数字を見ると、残念ながらその話が本当だったことが裏付けられた結果に。
すべてを紹介していると「論文」になるので止めておくが、秩父別町と同様に「道の駅」を有する北竜町や雨竜町が▲10%以上の減少となっていることを考えるに、やはり「効果的なPR」、ホームページの充実なども考えるべきではないかと。
一方、石狩支庁管内に眼を向けると、恵庭市が+15.0%でトップ。平成18年にオープンした「えこりん村」や「道の駅」に併設された農産物直売所がかなりの集客を集めている。
そうした中、石狩支庁管内では、恵庭市の他には北広島市と千歳市のみが+であり、その他5市町村はのきなみ減少。
長い眼で「チェック」を進めていく必要はあるのだろうが、昨年からスタートした「さっぽろ広域観光圏」の効果は、残念ながらほとんど数字としては見出すことはできなかった。
特に当別町は4月から8月まで、のきなみ▲であり、9月にようやく+に転じたものの、9月は「ねんりんピック」効果で競技開催市町村のすべてが+に転じていることから、特定イベントによる短期的影響に過ぎない。
PDCAサイクルの中の「C」の検証であるが、しっかりと検証した上で、今年こそ効果が見られるような努力が必要だろう。
一時期、雨竜町が「1×8行こうよ!」の農場として注目を集め、それ以降しばらくの間は観光入込数の増加は見られたが、やはり短期的かつ単発なイベント頼みでは、持続性のある観光にはつながらないのだ。
「北海道ワインツーリズム」も去年が初年度。
初年度から一定の実績を数字として残せたことは、極めてこの取組みが効果的であることを示す客観的データであり、さらに参加者に飽きられない工夫、道外からの入込に数値が反映されていない現状にかんがみ、持続的発展性を有した取組みとなることを多いに期待している。
Posted by Nowhereman at 13:21
│旅
この記事へのコメント
mixiでリンクさせてもらいます m( __ __ )m
Posted by さむ at 2010年02月11日 17:08
♪ さむさん
おばんです。
どうぞ~~!
おばんです。
どうぞ~~!
Posted by Nowhere Man at 2010年02月11日 17:32