拓かれた時間の中で

　ニッチなところを探してビジネスにしようと考えれば、新しい商品やコンセプトに対して敏感でなければファンダメンタルなところで失格になるだろう。
　「ツイッター」の存在は、日本に登場したときから自分は知ってはいたが、日中仕事に没頭していなければならないサラリーマンにとって、必ずしも「有益」とはいえない媒体なのではないかと勝手に思い込み、敢えて近寄ることもしなかった。

　その考え方を軌道修正させられたのは、『ダカーポ』の最後の編集長・高木幹太（たかぎ・みきたか）さんの『ＷＥＢダカーポ』に書かれた記事を読んだこと。
　実は、自分は高木さんの政治評論が好きで、『ＷＥＢダカーポ』の記事の中でも毎回必ず眼を通させていただいている。

　村上龍氏が『ＪＭＭ』の中で述べているように、自分自身も、既存のメディア（ＴＶ、新聞、週刊誌）が彼らのフィルターを通じて発信するバイアスの係った情報に接するに当たり、極力事実の中から「真実」を見出す努力をしているつもりである。
　そういう立場からは、高木さんの「ダカーポ的　時評」は確かに「ダカーポ的」フィルターが係った情報発信でありつつも、自分にとっては非常に有益な情報をいただいていると、感謝しているのだ。

　「ツイッターが政治を変える！」という高木さんの記事を読み、まずは自分自身で検証してみよう。
　また、サラリーマンにとって「有益」といえないと思っていた自分の考え方について、実際に利用してみてから答えを出してみよう。
　そう思ってはじめたというのが、自分にとっての「ツイッター」動機である。

　先日、飲み友達の小西さんに「どうしてツイッターはじめたの？」と聞かれ、さらっと先ほどの後者についての理由だけを述べたが、実は、前者が最も大きな動機付けになっていたのである。

　確かにサラリーマンであれば、勤務時間中につぶやいていれば、仕事をサボっていることを自ら世間に証明することになってしまう。
　自分にも、平日は「朝・昼・夜と一日３回」と、まるで薬の処方のような使用制限が必然的にかかってしまう。

　が、土日や祝日、自宅でＰＣの電源を入れっ放しにしておくと、「フォロー」してくれる人がなぜだか増えるし、よく分からないけど面白そうなプロフィールを書いている方を「フォロー」してみたりすると、世界各国から質の良し悪しにかかわらず「情報」が集まってくることがよく分かる。
　事実、この２０日間で、英語とドイツ語を使用しているＰＣからのブログへのアクセスが、びっくりする程増えている。

　今日、原口総務大臣に、お聞きしたかったことがあったので、大臣に対して「つぶやいて」みた。
　そうしたら、その数十分後、原口大臣から「フォロー」されているではないか！！
　相互フォローし合うと、大臣にも直接メッセージを送ることができるという、素晴らしい特典が付いてくるのだ。この特典を活かさない手はないのだ（ムフフ）。

　前述の小西さんからは「もっとリストを上手に使ったらよいよ」とアドバイスを受けたが、まだまだ正直、使いこなせていないというのが実態。
　とりあえず、つぶやき始めて２０日経過しての「感想」でした。

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