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2011年11月05日

「第3の波」の正体

 アメリカの未来学者であるアルビン・トフラー(Alvin Toffler)が、『第3の波』を出版し、日本語訳されたときには、確かに「農業革命」「産業革命」「脱産業革命」と世の中は変革しているし、そうなるものだと信じて生きてきた。
 しかし、その「信じて」いた中身について、自分自身の想像力では具体的なものが浮かぶことなく、漠然と世の中の変化の波に揺られて生きてきた。

 「地上デジタル化」を推進する主だった理由の一つに、将来逼迫することが見込まれる、携帯電話のための周波数確保ということが総務省からは説明されていたはずだ。実は、この広大な北海道で地上デジタル化を推進するためには、巨額な投資が必要となることから、その圧縮方法の検討(実証実験)に自分も関わってきた。
 しかしながら、こちらも不思議なことに、スマートフォンの急速な普及によって、データ伝送量が増大し、全体的にデータ伝送量が逼迫するに至っているというニュースに接すると、一体全体、この「地上デジタル化」って、何だったんだろうという気持ちになってしまう。

 今、ようやく自分なりに納得できた「第3の波」の中身だが、本・新聞・テレビといった、主要なメディアが「主要」な場から退場させられるということだったのだ。あくまで「主要」ではなくなるということ。
 新聞については、既にインターネットによる情報がその代替手段となっているし、テレビについても「コンテンツ」を必要な人に対して必要なときに提供することができるのであれば、全国民一斉に同じ時間帯にテレビの前に座っている必要もなくなるのである。ワールドカップサッカーやオリンピックなどの生中継は別かも知れないが。

「第3の波」の正体 そうなのだ。
 「ネット空間」において、映像・音楽・世界中のあらゆる人たちの会話が必要なときに必要なだけできるような「基盤整備(インフラストラクチャー)」が整ったことによって、まさにそれが実現しているのだ。

 その副次的効果として、プロ野球には、ソフトバンク、楽天、DeNAといった通信関連企業が参入するほど「利益」を得ているわけだし、その一方、TBSといった放送企業は撤退を余儀なくされている。「○売」といった大手新聞も、ほどなくして市場から消えて、プロ野球界からはいなくなることだろう。

 当然、今まで高額な収入を得ていたマスコミも、今までと同様の企業戦略の下で生き延びようとしていては、高額な収入どころか、会社の存続さえ危うくなる。そういう時代が「第3の波」の正体だったのだろう。

 まだまだ「過渡期」ではあるのだろうが、本格的な波が押し寄せる前に、我々は自分自身の自己責任の下、対応して(=使いこなす)いかなければならないのだろう。
 フェイスブック(Facebook)のコンテンツを使いながら、そんなことを感じる昨今である。

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Posted by Nowhereman at 10:59 │雑感

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