拓かれた時間の中で

　札幌の外食は、円山近郊から再度ススキノ方面へとベクトルをシフトしている様相。
　そうした中、ここ「aki nagao」さんは、今、札幌で最も注目を集める「フレンチ」のお店と聞く。
　折角なので、魚料理と肉料理の両方を食べることができるコースを注文。

　まずは「厚岸・溝畑さんの牡蠣　スモークした牛肉を巻いた」一皿。

　オリーブオイルもスモークされていて、海と山との最高食材が絶妙なアンサンブルを奏でている。
　次の一品、どのような作品が登場するのか、本当に楽しみになる一皿であった。

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　「ほうれん草のラビオリ　オマール海老とホタテ貝のアメリケーヌソース」。

　ほうれん草が練りこまれたラビオリが、実に美味しい。
　さらにさらに、その下にはオマール海老とホタテ貝が潜んでいるのだ。
　アメリケーヌソースは、もちろんオマール海老から出汁を採ったという一皿。
　この瞬間で、「確かに札幌で注目を集める」という意味を悟る。

　白ワインは、「Bourgogne Aligote（ブルゴーニュ・アリゴテ） 2008」。

　久しぶりのアリゴテに、アリゴテと気付かないほど離れてしまっていたということか。



　メインの魚料理。
　「平目のブールブランソース」。

　素晴らしい！！

　赤ワインは、ブルゴーニュを沢山持ってきていただいたのだが、我が儘を言って南フランスを用意していただいた。
　「Cotes-du-Rone（コート・デュ・ローヌ） 1999」。

　香りから圧倒されるとともに、白といい、赤といい、フランスとは遠く離れていたことを実感。

　メインの肉料理。
　「フランス産鴨肉　アリッサソース添え」。

　アリッサ（Harissa）と言えばモロッコ（と知る）。
　何せ、鴨肉自体が絶対的な旨味が凝縮されている。これほど美味しい鴨肉を食べたのも、久しぶり。

　仕上げに「バニラアイス」をいただく。


　ホワイト・デーを前にして、男４人で集まり、札幌で注目を集める「フレンチ」のお店を堪能。
　確かに、噂に違わぬコースであったことは、間違いない。

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