拓かれた時間の中で

　「小樽に「ちくわパン」ってあるんでしょう？？」といつぞや東京で聞かれ、「はーー？？」と答えた記憶がある。
　「どう考えたって、パンの中にちくわ、あり得ないでしょう」とも。

　ところが、2009年５月に「県民ショー」のネタとして取り上げられてから、一気に全国的に普及していったとも聞く。
　札幌のパン屋さんが考案したとも聞くが、果たしてその真偽は・・・。

　実際、東京から小樽に転勤となって、小樽でも有名なパン屋さんで「ちくわパン」を見かけ、「本当にあったんだぁ」と驚いた。
　そして今日、北海道では老舗パン屋「ロバパン」さんから「ちくわパン」が発売になっていることを発見し、購入してみた。


　ちくわの中には「ツナマヨ」が入っている。


　味については、皆さんの想像にお任せしましょう。

　「ロバパン」（昭和６年創業）と言えば、自分がまだ幼い頃には、実際にロバに荷車を引かせてパンを載せて、札幌市内でパンを巡回して売り歩いていた写真が残っている。
　時代は確実に変遷するが、創意工夫には「限界」がないことを、「ちくわパン」から教えてもらうことになるのであった（笑）。

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