2009年11月20日
ボジョレーに想う
今年も年に一度、ボジョレー・ヌーボの解禁を昨日迎えた。
毎年、多様な楽しみ方をしているが、この時期になると忘れられない想い出が蘇ってくる。
自分よりも10歳ほど年輩であり、若い頃にはイタリア・フランスでワインのインポーターをされていたYさん。
東京都内のとあるお店を取り仕切っていらっしゃったのだが、あったその日から意気投合。
恐らく、そのお店でワインを楽しむお客さまが少なかったからであろう、自分が来店することを楽しみにされていたようだ。
店に置くための新しいワインを選ぶときには、いつも電話をくださり、自分の意見を率直に聞いて、セレクションの参考にされていた。
特に、ボジョレーを仕入れようとしているときには、「この5本のうちから2本を置こうと思っているんだけど、味見てもらえないだろうか」と、解禁日前に一通り飲ませていただいたりしたこともあった。
さすがに一人で5本のティスティングは厳しいものがあるのだが、造り手の個性によって、かなりワインの出来に「ばらつき」があることもYさんとともに議論させてもらった。
Yさんの愛弟子であったHさん。
Yさんは、Hさんのことをとても気にかけていらっしゃり、「彼女が幸せになれるといいなと、自分は思っているんです」と語られていたことが懐かしい。
そのHさんも、今年御結婚されたということで、自分もとても嬉しく思っている。
ボジョレーの季節になると、Hさんからメールも届く。
数年前、癌で亡くなられたYさん。
まだまだ若く、働き盛りであったにもかかわらず、入院中も店に顔を出していた姿が、昨日のことのように思い起こされる。
二人で一緒にワイン談義をし、「今年のボジョレー、出来いいね」などとにこやかに語られていたYさんの姿を、毎年ボジョレーを飲むたびに思い起こす。
「50年に1度の素晴らしい出来だ」と言われる今年のボジョレー。
50年間もワインを飲み続けていないので、今年が最高であるとは、自分は言えない。
ワインを一緒に飲む相手、そのときの雰囲気など、様々な要素が重なり合って「物語」が出来上がる。
そう考えると、先輩御夫婦や後輩に囲まれて、しかもお店のオーナーやチーフのにこやかな対応の中で楽しむことのできた今年のボジョレー。
「素晴らしい」ものであったと言えよう。
毎年、多様な楽しみ方をしているが、この時期になると忘れられない想い出が蘇ってくる。
自分よりも10歳ほど年輩であり、若い頃にはイタリア・フランスでワインのインポーターをされていたYさん。
東京都内のとあるお店を取り仕切っていらっしゃったのだが、あったその日から意気投合。
恐らく、そのお店でワインを楽しむお客さまが少なかったからであろう、自分が来店することを楽しみにされていたようだ。
店に置くための新しいワインを選ぶときには、いつも電話をくださり、自分の意見を率直に聞いて、セレクションの参考にされていた。
特に、ボジョレーを仕入れようとしているときには、「この5本のうちから2本を置こうと思っているんだけど、味見てもらえないだろうか」と、解禁日前に一通り飲ませていただいたりしたこともあった。
さすがに一人で5本のティスティングは厳しいものがあるのだが、造り手の個性によって、かなりワインの出来に「ばらつき」があることもYさんとともに議論させてもらった。
Yさんの愛弟子であったHさん。
Yさんは、Hさんのことをとても気にかけていらっしゃり、「彼女が幸せになれるといいなと、自分は思っているんです」と語られていたことが懐かしい。
そのHさんも、今年御結婚されたということで、自分もとても嬉しく思っている。
ボジョレーの季節になると、Hさんからメールも届く。
数年前、癌で亡くなられたYさん。
まだまだ若く、働き盛りであったにもかかわらず、入院中も店に顔を出していた姿が、昨日のことのように思い起こされる。
二人で一緒にワイン談義をし、「今年のボジョレー、出来いいね」などとにこやかに語られていたYさんの姿を、毎年ボジョレーを飲むたびに思い起こす。
「50年に1度の素晴らしい出来だ」と言われる今年のボジョレー。
50年間もワインを飲み続けていないので、今年が最高であるとは、自分は言えない。
ワインを一緒に飲む相手、そのときの雰囲気など、様々な要素が重なり合って「物語」が出来上がる。
そう考えると、先輩御夫婦や後輩に囲まれて、しかもお店のオーナーやチーフのにこやかな対応の中で楽しむことのできた今年のボジョレー。
「素晴らしい」ものであったと言えよう。
天国にいらっしゃるYさんに「乾杯」☆☆☆
Posted by Nowhereman at 16:43
│Vin