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2010年10月03日

2009 KURISAWA BLANC

 岩見沢市・栗沢(くりさわ)。
 2006(平成18)年3月、北村、岩見沢市、栗沢町は市町村合併により、岩見沢市となった。余り知られていないのだが、この市町村合併によって、岩見沢市は空知管内で米の生産量がNO.1の水稲地域となった。

 栗沢は、石狩川と夕張川との合流地点にある。
 河川が合流する地点は、「肥沃」というイメージはあるが、一歩間違えると「水害」の被害を受けるリスクの高い地域とも言える。

 その土地で、本州から新規就農されて「ワイン用葡萄」の生産を行っている中澤御夫妻。
 お二人と初めてお会いしたのは、去年2月。猛吹雪の日だったことが印象に残っている。
 「ツイッター」で東京、山梨のワイン好きな方々と会話をしていて初めて知ったのだが、中澤御夫妻は、自分が東京に住んでいたときに収穫の手伝いに通っていたワイナリーで、自分よりももっと早くから収穫の手伝いに通っていたことを知る。
 世の中、妙なところに接点があることに驚くとともに、「ツイッター」というツールを効果的に活用することにより、情報が有機的に繋がっていく最大限のメリットを知ったのであった。

 さて、昨年秋に収穫されたワイン用葡萄。
 収穫量が少なかったがために、むしろ「質」の高いワインができるのではないかという期待はあった。

 つい先日リリースされたばかりの「2009 KURISAWA BLANC」。1家族限定3本のみ、ワイナリーにおいて直売。
2009 KURISAWA BLANC
 「ナカザワヴィンヤード」の特徴は、複数のセパージュを、最高の状態でブレンドして醸造する点にあるといってもよいだろう。
 ピノ・グリ(Pinot Gris)、ゲヴェルツトラミーナ(Gewurztraminer)、ケルナー(Kerner)、シルヴァーナ(Silvaner)、ピノ・ノワール(Pinot Noir)。

 蛇足だが、ゲヴェルツトラミーナはドイツ品種のようなイメージがあるだろうが、アルザス(Alsace)のゲヴェルツ=スパイスは、エキゾティックかつ素晴らしい芳香を有する。

 抜栓直後から華やかで複雑なアロマが立ち上がる。
 辛口ではあるが、時間が経つにつれて、ピノ・グリらしき表情が際立ってきたり、ケルナーらしい爽やかさを感じたり、本当に面白いワインである。
 確かに、発売後、あっという間に売り切れるだけの実力を感じた、素晴らしい1本であった。

2009 KURISAWA BLANC
 すっかり寒くなってきた北海道。
 「おでん」にも、よくマッチングする「2009 KURISAWA BLANC」。

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Posted by Nowhereman at 08:42 │Vin

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